「形あるものいつか壊れる」
こんにちわ
ランジェリーデザイナーのせいなです。
本日は、プライベートなお話。
おととい、大好きな祖父が亡くなりました。
これから祖父の元へ行きます。
あまり大声では言えませんが、私は葬儀が好きです。
あまりに若い方や、事故などでは無念さが募りとてもそうは思えませんが
人生を全うした方の死に向き合うこと、立ち会わせていただけることが私はとても幸福に思えます。
とても美しい儀式、悲しいけれど、美しい。
故人を悼み、思い出話に花を咲かせ、弔う。
親族の涙と、笑い声がまるで鎮魂歌のようです。
式が終わる頃には、ホッとしている、それこそが葬儀の役目でしょう。
葬儀は故人の為ではありますが、私は残されたものの為にもあると考えています。
小さな釣り旅館を営んでいた2代目?で、漁に出て調理をし、提供していました。
漁師であり料理人だった祖父。私が生まれる頃には宿はたたんでいましたが
家の造りはまさに宿のそれ。明治初期に建てられた古い家でした。
そんな家が大好きでした。その家は11年の震災で影響を受けたので、潰してしまいました。
私が5歳くらいの頃にお皿を割ってしまった時に
「形あるものいつか壊れる」だから気にするほどのことじゃない。と祖父は言いました。
家が潰れた時も、同じ言葉を思い出してものです。
あまりこだわりがない祖父でした、いつも笑顔で、残った食べ物はすべて平らげる。
そんなおおらかな祖父が、大好きでした。
いわき市エリアには、じゃんがら念仏踊り、という古くから受け継がれてきた鎮魂の踊りがあります。
亡くなったお宅に出向き、演奏してくれます。
10代の頃に祖母が亡くなった時に初めて見て、その太鼓の迫力とシトシトと響く歌声おりんの響きに癒された記憶があります。
動画を見つけたのでシェア!
こちらの動画は新盆の様子だそうです。
蝉の声と念仏がなんと叙情的でしょう。
先祖の墓がある住職さんに、念仏踊りのことでも聞いて東京に帰ってこようと思います。
ちなみに「能」は生者と死者の関係性を扱った作品が多く、古の日本人が考えていた死生観を現代でも感じられるのではないでしょうか。
こんな私にとっての、鎮魂歌はこちら。
なんだかとっても聴きたくなるんです。
喝采
i've seen it all
映画はこちら
ラースフォントリアー
ほぼビョーク。