アンダーバーのディティール「結わく、解く」
こんにちわ
ランジェリーデザイナーのせいなです。
真っ白なレースとストレッチが大胆です。さし色の朱色が映えるでしょう?
東京は今週二回雪が降りました。
私は秋が一番好きで、次に冬が好きです。
特に、パリの冬は一番美しいと思っています。
東京も冬の方が綺麗だな。
そこから冷え込む感覚、暖かい飲み物が喉を通る感覚。
研ぎ澄まされていく感覚。
温まったカップを手にした時、指先からじんわり熱が巡る感覚。
あなたの好きな感覚はありますか?
アンダーバーブラシリーズには、そんな感覚を呼び起こす仕掛けがあります。
アンダーバーのリボンTバックは、リボンがほどけます。
解く、という動作には色っぽさと好奇心を含みます。
アンダーバーに使用した紐はとても細いもので、あまりインナーには見かけないかもしれません。
「紐」らしくしたかったので起用しました。
紐の語源はヒキムスブ(引き結ぶ)から来ているという説があるようで、
古代では緒とも呼ばれていたそうです。
へその緒、とか、へそを繋ぐ紐、命を繋ぐ紐、ですね。
このように、紐には
人と人のつながり、命のつながり、願い、を込められて使われてきた歴史があります。
最近では大ヒットした「君の名は」でも紐は象徴的に使われていますが、あの世とこの世をつなぐもの、として神社では使われているそうです。
(ちなみに、下紐を解く、とは男女の性交を示す言葉だそうですよ!繋がる、トイう直接的な単語ではない隠喩的表現が最高ですね。)
結ぶ、解くという動作には、どこか神秘的なパワーが宿るのかも。
アンダーバーを紐だけ朱色にしたのも、そんな神秘性をもたらしたかったから、です。
する,,,と解ける感覚 (からだのなかから何かが抜けていくような感覚)
きゅ、と結ぶ感覚(身が締まるような、感覚)
できれば、誰かと楽しんでみてください。
余談ですが、子供が初めて正式な帯を締める儀式のことを「帯解き」というそうですよ。
子供用の紐から、大人と同じ帯に変わること、
結び、じゃないんだなーと思ったけれど。
他にもいろんな言葉、儀式がありそうなので、もっと勉強いたします。
それでは!
風邪はひかないようにお気をつけて😊
せいな